無期雇用派遣と有期雇用派遣。
同じ「派遣」という働き方でも、雇用の安定性や働き方の自由度は大きく異なります。
「急に仕事がなくならないか不安」
「子どもの成長に合わせて働き方を変えたい」
そんな子育てママの悩みをふまえて、この記事では無期雇用派遣と有期雇用派遣の違いをわかりやすく比較し、今の家庭状況に合う選び方を解説します。
結論から言うと、安定重視なら「無期雇用派遣」、柔軟性重視なら「有期雇用派遣」。
ただし、正解は家庭の状況によって変わります。
安定を取るか、柔軟性を取るか。
今の家庭状況に合う働き方を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
無期雇用派遣と有期雇用派遣の違いとは?
無期雇用派遣と有期雇用派遣の一番の違いは、「派遣会社との雇用がいつまで続くか」です。
同じ派遣でも、雇用の安定性や働き方の自由度は大きく異なります。
無期雇用派遣の働き方



無期雇用派遣では、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結びます。
派遣先はプロジェクトや欠員状況に応じて変わることがありますが、派遣期間が終了しても、派遣会社との雇用関係は基本的に継続します。
- 派遣会社と「無期雇用契約」を結ぶ
- 派遣先の契約が終わっても、次の配属を探してもらえる
- 月給制・賞与ありなど、正社員に近い待遇のケースも多い
- 「正社員っぽい派遣」と呼ばれることも
収入や雇用の安定を重視したいママにとっては、「急に仕事がなくなるかも…」という不安を感じにくいのが特徴です。
一方で、配属先は自分で一から探すのではなく、派遣会社が紹介する職場から選ぶ形になることが多いです。
また、入社直後は時短勤務ができないケースもあり、働き方の自由度は、有期雇用派遣より少し低めに感じるママもいます。
有期雇用派遣(登録型派遣)の働き方



有期雇用派遣は、派遣先ごとに契約期間が決まっている、一般的にイメージされる派遣の働き方です。
- 契約期間は数ヶ月〜最長3年が一般的
- 派遣先ごとに「更新するかどうか」を判断
- 契約終了後は、新しい派遣先を探す
- 時給制が多く、働いた分だけ収入になる
働く期間や職場を自分で選びやすく、家庭の状況に合わせて調整しやすいのが大きなメリットです。
その反面、契約が終わるたびに「次の仕事はあるかな?」と先の見通しに不安を感じやすい働き方でもあります。
ただし最近は、有期雇用派遣をメインとしている派遣会社でも、無期雇用派遣を取り扱っているケースが増えています。
そのため、
- 派遣という働き方
- 派遣先企業
- 派遣元(派遣会社)
これらを気に入った場合、雇用切れの心配がない「無期雇用派遣」へ切り替えるという選択肢もあります。
無期雇用派遣と有期雇用派遣を5項目で比較
ここからは、子育てママが特に気になりやすいポイントを中心に、無期雇用派遣と有期雇用派遣を5項目で比較していきます。
① 雇用形態の違い
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無期雇用派遣 | 派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結ぶ。 派遣先が変わっても雇用は継続。 |
| 有期雇用派遣 | 派遣先ごとに雇用契約を結ぶ。 契約終了と同時に雇用も終了するのが基本。 |
雇用の切れにくさを重視するなら無期雇用派遣。
② 契約期間の違い
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無期雇用派遣 | 派遣元との契約期間は定めなし。 派遣先との契約は有期雇用と同じで契約期間あり。 |
| 有期雇用派遣 | 派遣元・派遣先ともに数ヶ月〜最長3年など契約期間あり。 更新のたびに継続可否を判断。 |
ひとつの派遣先で「いつまで働けるか」が決まっているのが有期雇用派遣の特徴。
③ 収入の安定性
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無期雇用派遣 | 月給制が多く、GWやお盆などの長期休暇中も収入が減らないケースが多い。 待機期間中も一定の収入が見込めるのが特徴。 |
| 有期雇用派遣 | 時給制が中心。 働いた時間=収入のため、契約終了時は収入が止まる。 |
毎月の家計管理を考えるなら無期雇用派遣が安心。
④ 働き方の柔軟性
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無期雇用派遣 | 派遣会社によるが、 入社後一定期間はフルタイムが基本。 |
| 有期雇用派遣 | 自分で案件を選べるので、 「週3から」「9:00~16:00」など家庭を優先できる。 |
働く曜日や時間を自由に選べるのは有期雇用派遣。
⑤ 社会保険・福利厚生
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無期雇用派遣 | 社会保険は原則加入。 産休・育休・有給などを継続利用しやすい。 |
| 有期雇用派遣 | 条件を満たせば加入可能だが、 契約終了で一度リセットされやすい。 |
長期目線で制度を使いたいママには無期雇用派遣が向いている。
5項目をまとめると……
| 重視したいこと | 向いている働き方 |
|---|---|
| 収入・雇用の安定 | 無期雇用派遣 |
| 働き方の柔軟性 | 有期雇用派遣 |
安定重視なら無期雇用派遣、柔軟性重視なら有期雇用派遣。
正解は一つではなく、今の家庭状況で選ぶことが大切です。
無期雇用派遣の特徴|安定して働きたいママ向け
無期雇用派遣は、派遣会社に正社員や契約社員として雇われながら働く派遣です。
派遣先が変わっても雇用が続くため、「次の仕事はあるかな?」と不安になりにくく、収入や社会保険を安定させたいママに向いています。
子育てと仕事を、短期ではなく長期目線で両立したい方に選ばれやすい働き方です。
無期雇用派遣のメリット
無期雇用派遣の一番のメリットは、「派遣でありながら、働き方が安定しやすいこと」です。
雇用や収入の不安を抑えながら、派遣ならではのサポートを受けられるため、子育てと仕事を両立したいママにとって心強い選択肢になります。
雇用・収入が安定しやすい
無期雇用派遣は月給制を採用している会社が多く、勤務日数が少ない月でも収入が大きく変動しにくいのが特徴です。
有期雇用派遣は時給制が一般的なため、GWやお盆などの長期休暇がある月は収入が減る可能性がありますが、無期雇用派遣ではこうした影響を受けにくいケースが多く見られます。
また、派遣先が変わる間の待機期間中も一定の給与が支払われることが多く、派遣会社によっては、支店に出社して資格取得の勉強や研修を受けられる制度が用意されている場合もあります。
仕事が途切れにくい
無期雇用派遣は、派遣先との契約が終了しても派遣会社との雇用は継続します。
次の配属先は派遣会社が探してくれるため、有期雇用派遣のように「契約が終わるたびに一から仕事探しをする」という負担が少なめです。
子どもの体調不良や行事が重なる時期でも、仕事探しのストレスを減らしやすいのは大きなメリットです。
社会保険・福利厚生が継続しやすい
無期雇用派遣は、派遣会社の社員として社会保険に原則加入します。
雇用が継続するため、
- 健康保険・厚生年金
- 有給休暇
- 産休・育休制度
といった福利厚生を、途切れずに利用しやすいのが特徴です。
将来的に出産や育休取得を考えているママにとって、長期的な安心材料になります。
長期的なキャリアを積みやすい
無期雇用派遣では、同じ職種・分野での配属が続くケースも多く、経験を積み重ねやすい傾向があります。
派遣会社によっては、
- 研修制度
- 資格取得支援
- キャリア面談
などが用意されており、「派遣でもスキルを身につけたい」ママに向いています。
無期雇用派遣のデメリット
無期雇用派遣は安定しやすい反面、働き方の自由度が下がると感じる場面もあります。
派遣会社のルールや配属方針によっては、希望通りに働けないケースもあるため、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
働き方の自由度はやや低め
無期雇用派遣は、派遣先を自分で自由に探すというより、派遣会社から提案される案件の中から選ぶ形になることが多いです。
勤務地・仕事内容・勤務条件など、すべてが希望どおりになるとは限らず、有期雇用派遣に比べると選択肢が少なく感じる場合もあります。
「この条件でないと働けない」というこだわりが強い場合は、慎重に検討したほうがよいでしょう。
入社直後は時短勤務ができない場合がある
無期雇用派遣では、時短勤務制度が用意されていても、入社から一定期間は利用できないケースがあります。
これは、業務習得や配属先との調整期間を設けている派遣会社が多いためです。
「最初から時短で働きたい」と考えているママは、登録時・面談時に条件をしっかり確認しておくことが大切です。
異動や配置転換が発生することがある
無期雇用派遣は、雇用が続く分、派遣先が変わる可能性もあります。
これまでと違う職場環境や業務内容に対応が必要になることもあり、環境の変化が負担に感じるママもいます。
一方で、「仕事がなくなるよりは、配置が変わるほうが安心」と感じる人も多く、捉え方によって評価が分かれるポイントです。
ワーママ目線での無期雇用派遣まとめ
無期雇用派遣は、収入や雇用の安定を重視したいワーママにとって、心強い働き方です。
- 毎月の収入をなるべく安定させたい
- 仕事探しの不安を減らしたい
- 定時退社して家族との時間を大事にしたい
- 子育てと仕事を長期目線で両立したい
そんな時期には、無期雇用派遣が合いやすいでしょう。
一方で、働く条件に強いこだわりがある場合や、今は柔軟性を優先したい場合は、有期雇用派遣のほうが合うこともあります。
大切なのは「どちらが良いか」ではなく、今の家庭状況・子どもの年齢に合っているかどうかです。
有期雇用派遣の特徴|柔軟に働きたいママ向け
有期雇用派遣は、働く期間や条件を自分で選びやすい派遣の働き方です。
子どもの成長や家庭状況に合わせて、勤務時間や勤務地を調整しやすいため、今は柔軟性を重視したいママに向いています。
有期雇用派遣のメリット
有期雇用派遣の最大のメリットは、働き方の自由度が高いことです。
勤務期間・勤務地・時短などの条件を自分で選びやすく、子どもの成長や家庭の状況に合わせて、その時々で働き方を調整しやすいのが特徴です。
「今は無理せず働きたい」そんなママにとって、取り入れやすい働き方といえるでしょう。
勤務期間や働く時間を自由に調整できる
有期雇用派遣は契約期間ごとに勤務日数や時間帯を自分で選びやすく、子どもの予定や家庭の都合に合わせて働き方を柔軟に変えられるのが特徴です。
パートよりも高い時給で時短勤務や週3日勤務など、家庭の状況に応じて働き方を調整できるため、子育て中でも無理なく両立しやすくなります。
また、契約期間の区切りごとに次の配属先や条件を見直せるため、ライフステージの変化に応じて働き方を変えられる自由度が高い点もメリットです。
配属先や勤務地を選びやすい
有期雇用派遣では、派遣会社が提案する案件の中から勤務地や職場環境を選ぶことができます。
自宅からの通勤時間や働きやすい職場環境を考慮して選べるため、ワーママにとって負担が少ない働き方が可能です。
希望の条件に合う配属先が見つかるまで複数の選択肢から検討できるケースもあります。
契約期間を区切って働ける
有期雇用派遣は、契約期間が決まっているため、ライフステージや家庭の状況に合わせて働く期間を調整できます。
「今は数か月だけ働きたい」「子どもが幼稚園に入るまで」といった期間限定の働き方も可能です。
契約満了時には次の働き方を柔軟に選べるため、家庭の変化に合わせて無理なく仕事を続けられます。
条件次第で収入を調整できる
有期雇用派遣は時給制が多く、勤務日数や時間を増やせば収入を増やすことができます。
逆に、子どもの習い事がある日は休む、扶養内で働くなど、家庭の事情に合わせて勤務時間を減らすことも可能です。
派遣先や契約内容次第で、収入と家庭のバランスを柔軟に調整できる点が大きなメリットです。
有期雇用派遣のデメリット
有期雇用派遣は自由度が高い一方で、雇用や収入が不安定になりやすいという側面があります。
契約期間が決まっているため、更新のたびに次の仕事を意識する必要があり、子育て中は不安を感じやすい場面もあるかもしれません。
メリットだけでなく、「どんな点に注意が必要か」を知ったうえで選ぶことが大切です。
雇用や収入が不安定
契約期間が決まっているため、更新のたびに「次の仕事はあるか」と気にする必要があります。
契約終了後は新しい派遣先を探さなければならず、短期間で働き方が変わることもあります。
GWやお盆など長期休暇で働く日数が減ると、収入が大きく変動する場合があります。
社会保険・福利厚生の切り替えが必要な場合も
有期雇用派遣は契約ごとに派遣先や契約条件が変わることがあるため、社会保険や福利厚生の手続きや切り替えが必要になる場合があります。
安定した制度利用を重視する場合は、無期雇用派遣に比べてやや負担が増える可能性があります。
契約終了のたびに仕事探しが必要
有期雇用派遣は契約期間が決まっているため、契約終了ごとに次の派遣先を探す必要があります。
条件に合う仕事がすぐ見つかるとは限らず、子育て中はこの「仕事探しの手間」が負担に感じることもあります。
ワーママ目線での有期雇用派遣まとめ
有期雇用派遣は、今の家庭状況に合わせて働き方を調整しやすいのが最大の魅力です。
子どもが小さい時期や、フルタイムで働くのが難しいタイミングでも、無理のない条件を選びやすい働き方といえます。
一方で、収入や雇用の安定性は低くなりやすいため、「今は柔軟性を重視したいのか」「安定を優先したい時期か」を考えながら選ぶことが大切です。
ワーママには無期雇用派遣と有期雇用派遣、どっちが向いている?
無期雇用派遣と有期雇用派遣、どちらが正解・不正解ということはありません。
大切なのは、「今の家庭状況」と「これから数年の働き方」をどう考えるかです。
無期雇用派遣が向いているワーママ
無期雇用派遣は、安定をベースに働きたいワーママに向いています。
- 毎月の収入をできるだけ安定させたい
- 社会保険や福利厚生を継続して利用したい
- 子育てと仕事の両立を長期目線で考えたい
- 「次の仕事があるか」を常に気にしたくない
子どもが小さいうちは大変でも、ある程度同じペースで働き続けたい方には安心感のある働き方です。
有期雇用派遣が向いているワーママ
有期雇用派遣は、柔軟さを重視したいワーママに向いています。
- 子どもの成長に合わせて働き方を変えたい
- 時短・勤務地・勤務日数を細かく調整したい
- 今はフルタイムで働く余裕がない
- 合わない職場は期間満了で区切りたい
「今はこの働き方がちょうどいい」そんな考え方ができる方に合いやすい選択です。
実際に働いて感じた違い
実際に働いて感じる一番の違いは、「気持ちの余裕」かもしれません。
無期雇用派遣は「来月も仕事がある」という安心感があり、有期雇用派遣は「自分で選べる」という自由さがあります。
どちらが合うかは、子どもの年齢や家庭の余裕によって変わるもの。
今の自分に合う働き方を選ぶことが、長く続ける一番のコツです。
無期雇用派遣で働くなら派遣会社選びが重要
無期雇用派遣は、派遣会社と長く付き合う前提の働き方です。
そのため、どの派遣会社を選ぶかで、働きやすさが大きく変わります。
「無期だから安心」ではなく、ママ目線での配慮やフォロー体制があるかをしっかり確認しておきたいところです。
子育てママがチェックするべきポイント
無期雇用派遣は、「どの会社に所属するか」で働き方の質が大きく変わります。
時短や配属先の希望がどこまで通るのか、困ったときに相談できる環境があるのかは、入社前の確認がとても重要です。
ここでは、子育て中のママが無期雇用派遣を選ぶ際に、特に見ておきたいポイントを整理しました。
求人情報だけでは分かりにくい部分こそ、しっかりチェックしておきましょう。
時短・残業配慮の実績
子育て中は、急な呼び出しや予定変更がつきものです。
- 時短勤務の実績があるか
- 残業が発生しにくい配属先を紹介しているか
- 子育てへの理解がある派遣先を選んでくれるか
といった点は、必ず確認しておきましょう。
配属先の選定基準
無期雇用派遣では、配属先を派遣会社が決めるケースも多くあります。
- ママ向けの配属実績があるか
- 職場環境や業務内容を事前に説明してくれるか
- 合わなかった場合の相談体制があるか
「どこに配属されるか」は、働きやすさを左右する大きなポイントです。
担当者のフォロー体制
長く働くほど、担当者との相性やフォロー体制は重要になります。
- 定期的な面談や連絡があるか
- 困ったときにすぐ相談できるか
- 家庭状況の変化を考慮してくれるか
無期雇用派遣では、「担当者が味方になってくれるか」が働き続けられるかどうかの分かれ目になります。
まとめ|今の家庭状況に合う働き方を選ぼう
無期雇用派遣と有期雇用派遣、どちらが正解ということはありません。
大切なのは、今の家庭状況や子どもの年齢に合った働き方を選ぶことです。
- 安定を重視するなら、無期雇用派遣
- 柔軟性や自由度を重視するなら、有期雇用派遣
が向いています。
派遣会社の選び方次第で、働きやすさや安心感は大きく変わります。
まずは自分に合う派遣会社をチェックして、安心して働ける環境を整えましょう。


